もし一介の若手教師が『教育』について追究し始めたら

関心のある事 ①生き方,夢について ②探究のプロセスを重視した授業と資質・能力について ③『学び合い』について ④総合的な「探究」の時間について (神奈川県立高校の理科教師 3年目。)

【探究のプロセスを重視した授業と資質・能力について】

「いま描く教科指導像  part1」

 

教科の見方は、

日常の生活経験ではたどり着くことのできない

スキーマ(シェマ)の調節のために、重要である。

 

これの獲得によって、人間は世界を

人々がより幸せ・効果的に生きられるように捉えることができるようになっていく。

 

つまり、教科指導によって各教科の見方をもとに

個人のスキーマを調節していくことも、教科の重要な役割である。

 

ただし、探究の過程を習得させること、そのためにも思考スキルを養っていくことを

共に重視すべきである。

 

よって授業は、

 

1.教科の見方を活用することによって解決へと向かえる「問い」を持たせる。

 ・ヒントとして教科の領域を挙げたり、それに関連した日常的な問いを示したりする。

 ・教科の見方を生かすことのできる問いにする。

  (例えば、生物であれば「多様性・共通性」という見方のために、2つ以上の対比する対象を登場さ

   せる、など。)

2.概念的知識を習得させる。

 ・生徒の実態により、扱う事実的・個別的知識を精選する。

 ・その際、教科の見方(スキーマ)に同化していくことや見方そのものを明示して指導する。

3.概念的知識を、さらに高度で駆動する知識として体系化する。

 ・概念的知識を活用する場面を設ける。

 ・メモリーツリー等の思考ツールを発展させて活用する。

4.自らもった問いと関連付けて世界の捉え方を更新する。

 ・自らの問いについてももっている知識をもとに、メモリーツリー等を用いて体系化する。

 ・習得した概念的知識の体系と関連付けて、問いについてのスキーマを大きく(広く・深く)し

  ていく。

 ・その問いに関係する、新たな問いをもつ。

 ・習得した知識を、自らの問いに登場する対象をもとに、比較・分類する。(生物で育む思考スキル)

 

という展開を軸とする。

 

生徒の実態や年間単位で計画を立てる際に、

・質問づくりのすべを与える実践

・思考ツールを扱う実践

・探究の過程を一部扱う実践

を加えていくことで、

○問いを解決することを経験して習得する

○思考スキルや探究の過程を習得する

○世界を更新することのできる駆動した教科の見方(知識)を身に付ける

ことのできる授業を実現する。