【失敗、改善。その先。】
授業は生き物だ、とはよく言ったもので、
クラスでの活動は、一定の傾向性はあっても毎回変わる。
そして、完璧だな~と思う状態には決してならない。
なんたって、授業もクラスも、
人で、人がつくっているものだから。
もはや人そのものだ。
ただ、ベストを目指して(ベターにするために)
授業を改善しようと試みていく。
この主語は、生徒であり、教師でもある。
いま、日々の授業のなかで
集団として成長させるようにさまざまな失敗を続けながら、
授業を改善しようとしている。
教師はよい点や課題を見つけて共有し、
生徒に改善するよう求める。
ここでは教師はリーダーシップを発揮して、
“なぜ”それを求めるのかを伝え、行動を可視化しながら
集団を動かしていく。
こんな感じで授業を改善しようと試みてはいるが、
なかなか「よく」なるような気はしない。
週に2時間しかないことや、そもそも個々の成長は長期的に見るべきものである
という言い訳をしないで生徒集団と向き合っていると、
振り返りの質が上がっていたり、前向きに取り組むようになっていたりという
小さな変化に気がつく。
ただ、自分には「この先」が見えない。
今は、クラスの状況によっては
教師が梯子掛けとして介入して、こうやって解決していったらいい
という模範的な行動をしたりする。
一方で、どこかのタイミングで生徒へと手放し
生徒たちで解決してみる、という場へと移行していかなければならない。
いつまでも「先生」はいない。
このタイミングがいつなのか、どの程度の距離感が適正か、
自分は感覚としてすらつかめていないので、
今は小さくPDCAサイクルを回して、改善していくしかない。
生徒は実験台ではないが、
人間が答えのない課題を解決していくには、
高速で試行錯誤を繰り返していくしかないことを
先輩として示していこうと思う。