【探究のプロセスを重視した授業と資質・能力について】
「質問づくり・思考ツールを活用した授業を実践して」
学ぼうとする生徒は、指示に従ってついてきて、思考スキルを身につけようとする。学ぼうとしない生徒は、話してしまったり、寝てしまったりする。
学ぼうとしない生徒への手立てとして足りないと考えられるのは、
動機づけるための指示の面白さ、惹きつけるグループワーク、などがあるか。
一斉指導の能力やノウハウとして、まだ伸びしろがあるのか。
あると仮定し、今後授業を見学する機会を設け、「惹きつけるグループワークや指導の手法」を探す。
と、書いている最中に、全員を惹きつけるものはない、ましてや全生徒を成長させるべき方向に成長させるものはない、とも思った。
なぜならこれは教師が主導する一斉指導を前提に考えているから。
目指したいのは、『『学び合い』の考え方で、思考ツールや質問づくりを活用すること』。
そのためには、第一にクラス集団を成長させること。
これができてきて、どのような課題でもみんなが取り組むことを目指せる。
第二に、どのように学びを進めればよいのかを教師が伝達すること。
現任校のような学校では特に、どのようにやるのかを教えてもらいたいという気持ちが強い生徒が多いと感じる。ただ、理想はやり方と手順を示した資料を準備し、初めてでも任せるという状態だと思っている。
この二つがそろって初めて、第三にやり方と手順、目標を示して任せるという授業が成立するか。
これから進めることとして、
『『学び合う』集団へと本気で成長させるために、『学び合い』をしっかりと学び実践する。』
『思考ツールを活用して、思考スキルを身につけさせる指導を一斉の指導で実践し、どのように教材の内容と合わせながら単元を通して指導していくのかを模索していく。』
『思考ツールの活用方法が身についてきた段階で、各々が思考ツールを活用して思考スキルをより高度化するという実践をして、生徒に任せることができるかを検討していく。』
これによって、
『『学び合い』の考え方で授業を実践しながら、どのように自ら探究させて思考スキル(資質・能力の大きな柱)を身につけさせていくかの方向性が見える。つまり、多様性を認めながら生かすことができる能力や態度の育成、社会で生きていくために最低限身につけておいたほうがいい資質・能力(自分の‟やりたい”を実現する力)を身につけさせることを掛け合わせた実践が見えてくる。』