【変えるのは現場の教員。動き、修正していけば、熱は広がる。】
現場は忙しい、そう感じる一日だった。
やるべきことがある、というよりも、
担任をしているクラスの人たちのことを考えたら
これはやっておいた方がいい、
この人の話は聞いておいた方がいい、
そういったことが後を絶たない。
やはりこれは、現場の人にとっては大切な責任感で、
上の人が唱えている教育改革というものが
なかなか浸透しないように感じるのも、
この責任感ゆえである。
現場の教員は、今、目の前の生徒に責任を持っている。ただそれだけである。
そんななかで、今日はある進路指導に詳しい先生から話を聞いた。
大学の定員厳格化による入試の影響が主だったが、気になったのは
e-portfolioなんか全然使えない
という発言だった。
もちろんその先生は、趣旨を理解していないし、
反論をしたくもなったが、
大学からしても扱いにくかったり、
現場でもまだ二の足を踏んでいるのも事実であるから、
現場の人間として新しいものを導入していく難しさはよくわかる。
だからこそ、
今あるものから、
目の前のものから、
少しずつ変えていくことが本当に大切。
学校を、公教育を変えるのは
文科省じゃない。
現場の教員だ。
変革のビジョンがある程度立ったら、
・具体的にどのステップでどんなことを
・いつやるのか
ということを一つの案として挙げ、
動かなければならない。
動きながら少しずつ、
中長期目標は修正していけばいい。
目指すベクトルさえしっかりあれば、
あとは現場の教員の目を使いながら修正していく。
こうやって動き始めた総合的な探究の時間によって、
おおきな戦力を、とりあえず一人、
巻き込むことができた。
生徒の姿を見て、
目指す方向に共感を抱いてくれる仲間は
必ずいると思えた。
あとはこの仲間と広げていくだけ。